2007年5月9日水曜日
意外に愉快な男、真中満
ヤクルト・真中満(宇都宮学園高-日本大)という男を、ボクは大いに誤解していた。真面目にコツコツ練習を繰り返す「練習の虫」であり、「イブシ銀」的な存在感は、彼のそういった所作が反映しているものとばかり思っていた。でも、それは事実じゃないことを教えてくれたのは愛読紙の「日刊ゲンダイ」。小見出しからしてスゴイ。「チーム一(いち)の練習嫌い」だ。「大」がつくほどの練習嫌いであり、性格は「超」がつくほどの能天気。昨年、スタメンから外れ「代打屋」に活躍の場を求める崖っぷちにいるはずの真中、まるで悲壮感とか切迫感がない。その能天気ゆえにチームに欠かすこととのできないムードメーカーなんだそうな。今年の沖縄キャンプ、ある日の練習は、午前11時半に自分だけ勝手に切り上げても、平然としている。そしてオープン戦。ひとりだけベンチから外に出て、日焼けを楽しむこともあった。でも真中のスゴイのは、そのあと。突然に代打を告げられると、やおら立ち上がりベンチ手前で2回だけ素振りをすると、打席では簡単に適時二塁打を打つ離れ業を平然とやってしまう。チームメイトでは密かに「天才」と呼ばれているらしい。「卓越した能力をもつ打撃力」というのではない。何も練習をしないのに、試合で結果を出すことがその理由。イチロー(愛工大名電高)やチームメイトの青木宣親(日向高-早稲田大)のように、表だって万人から「天才」と崇められる選手と違い、「密かに」「天才」と呼ばれるのは、いかにも真中らしいと言えるかもしれない。真中、家庭では3児の父である。末っ子は産まれたばかりの、初めての女の子で「かわいいのなんの」(本人談)。そして、その娘のオムツ替えを嬉々としてやっているそうだ。
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